レンズヒーター
野外で長時間撮影していると、レンズが曇ってしまうのはご承知の事。特にタイムラプス撮影では時間を掛けたのに全てが台無しになってしまう。
それでレンズヒーターが必要になるわけで、当初はSANYO エネループウエストウォーマー Mサイズ ENW-WW1S-Mを使っていた。
確かにこれでも十分役割は果たすのだが、そこそこでかいレンズにしか使えない。二回ほど使ってみたが、結局は直ぐに諸先輩のブログを参考に自作していました。
初期バージョンはお見せするほどの物ではなかったので記事にもしませんでしたが、最近改良をしてまぁまぁの物になったので紹介したいと思います。
部材の調達ですが、殆どは千石電商で買いました。
ニクロム線:
0.2mm(34.4Ω/m)
10Ω以上にするとの事で皆さんこれを使っています。確かにモバイルバッテリー5Vで十分な熱量が得られます。
あまり長くすると温まらないので長くする場合は(13.4Ω/m)が良いかもしれません。Amazonでも売ってます。
シリコンチューブ:
ニクロム線の被服一段目、これはAmazonで買いました。金天馬 シリコンチューブ 0.5×1mm 3m kw91154 透明
エクシルチューブ:
被服二段目、耐熱性に優れた素材とあればこれでしょう。柔軟性があり丈夫です。
コネクタ部材:
RCYコネクタ リセプタクルハウジング、赤の雄雌をそれぞれ10セット購入(^^ゞ
精密圧着ペンチ:
PA-09、以前から何度か必要な場面があったので思い切って購入。但しAmazonの方が安かったのでそちらで。エンジニア 精密圧着ペンチ PA-09
USBバッテリーチェッカー:
これは何Ωにするとかは計算で出ますが、実際手で確かめた温度とか動作状況を知るためにとても便利です。「〇ミリアンペア流れるとこの温度なんだ」等とわかります。
ニクロム線は半田が乗らないので当初は電源線とねじり合わせて無理やり電線部分に半田で付けていましたがスマートではなかった。で、色々考えた結果、圧着端子で接続しようと思って購入したのですが、やはり道具ですね。とても綺麗に圧着出来ます。あとはコネクターに差し込んで、収縮チューブを使い仕上げます。
動作実験もしてみました。
ワイアレスで温度が測れるガーミン(GARMIN) ワイヤレス温度センサー(Tempe) 1109230これはフィールドで使ってみたけどGPSの電池消耗も早くなるので早々にお蔵入り、とても高い買い物だった。でもここで使い道があったのでラッキー^^。
このセンサーにそのままヒーターを巻きつけ外気温22℃で数分待つと45℃にもなります。
そのまま-19℃の冷凍庫に入れてみました。そして30分後に見てみると…なんと0℃に!撃沈です。
さすがにアウターレイヤーが必要かと、上からベルトを巻き付けて再度投入。今度は30分経っても36℃をキープしていました。(写真は0℃写真から30分経っていませんが、30分後に撮影した写真がピンボケだったので途中経過の写真を採用しています。)
冷凍庫実験を終えて、そのままの状態で机に放置したら10分を経たずにセンサーの限界温度60℃を越えてしましました。今回は30cmバージョン(実際は32cm位)でやってみましたが結構な温度です。これは厳冬期用として普段は40cmバージョンを使うとしましょう。
40cmバージョンなら12mmF2.0に2回巻き出来ます。キャノンLレンズとか口径の大きいレンズだと1回巻きかな。
でも上からベルトで保温すれば十分だと思われます。
圧着ペンチ代を捻出するのに何本か売るかな^^。でも40cmバージョンを作るのに被服二段は通しはとても大変、手間賃安くは出来ないな(^^ゞ
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