日光白根山(湯元から前白根山まで)
ついに買ってしまいました!写真の黄色いやつ、そうスノーシュ-です。
ワカンは持ってるけどスノーシューはどうなのか?冬が来るたび気になっていた、しかし欲しいけどそこそこ高い…。
悩みに悩んだ挙句奮発してMSRのフラッグシップモデル・ライトニングアッセントを正規品で購入!!
並行輸入の安いの買って壊れたら目も当てられないので正規品にしました。
こんな高価なおもちゃを買ってしまうなんて、これも・・・ぜんぶ雪のせいだ!
そんなこんなで買ったら使わないとって事でやってきたのは日光白根山の登山口、湯元温泉スキー場です。関東に記録的な雪を降らせた直後、かなりの積雪が予想されたので、ヘッドライト装着し4:45計画書投函し出発です。友人のサイタマKM117局も本日は雲取山へ上がるとの事。いっそ合流しても良かったのですが奥多摩よりも、よりパウダースノーを求めてこちらにやってきました。二時間しか仮眠できなかったけど、午前2時に駐車場へ到着した際の気温は実に-17℃、出発時の気温は-10℃なのでこりゃ更に上質なアスピリンスノーかも^^。
外山鞍部(←名称ありました)です。いやいや、出発してからもう3時間45分経ちました(^^ゞ
最初の1時間はゲレンデを歩いてスキー場トップに到着。ここまではピステンされていたり、スキースノボで踏まれているのでスノーシュー不要で快適に歩いてきました。
さて登り口はどこ?夏道の場所はフカフカの雪山になっていて先に進めず。今度は左側のトップを直登してみようと思ったら胸まで潜って大変なことに(^^ゞ仕方なくここでスノーシューを履いて再チャレンジ!しかーし、変わんないわ(笑)、これは間違いなくアスピリンスノー、雪だまりは底なし沼のようになっていて先に進めません。当然辺りは真っ暗なので取り付きがわからない。でも暫くヘッドライトで周辺を捜していると一か所柵が壊れている場所が見つかったので小さな土手をよじ登って無事登山道に合流。うろうろして時間ロスした(^^;)
でもね直ぐに急登が始まるんですが、いきなりショックですよ。スノーシューって雪合戦できない雪質(雪玉が作れないサラサラ)だとまるで登坂能力ないのね(^^ゞシューには前爪があったり横ゲタフレームの様になってるけど、あれは雪が圧雪されて固着されないとただの板みたいなもん。そのままズルズル後ろに滑って登れません!!
キックも効かないしダメだこりゃ。結局アイゼンに切り替え再度歩き始めますが、サラサラの粉雪で膝から股までズボズボ潜ります。暫く我慢してラッセルしてましたがこれじゃ持たんぞと言う事で雪の下の夏道を探します。樹木のテープを頼りにストックで突きながら沈まない場所を選んで九十九折に…まぁ時間掛かる。
こんなのを1時間ほど続けていたら後続者が追いついてきた。その方はワカン装備でサラサラの雪をキックしながら直登してきました^^。ペースが早いのでどうぞどうぞと先行して頂き、ついでにトレースも頂いちゃいますか!なんて思ったらワカンの踏み跡に続いてもあんまり効果はないね。もともと踏み固まる雪質じゃないから潜る深さは変わりません。
結局ヒーヒーラッセルして外山鞍部までどえらい時間が掛かった訳です。夏道なら2時間あれば到着してます。
急登はやはりワカンだな、スノーシューは緩斜面だ。
外山鞍部から暫く先へ進むともう一人追いついてきた。その方もワカン装備で今まではツボ足で歩いてきたけど、当局を抜かしてから途中でワカンを装着されたようだ。写真はワカン装備二人分のトレース。けっこう深く潜っていて大変だけど足早かったなぁ…。
当局はその歩幅の間を均すようにスノーシューで道作り。
登山計画書にも記入しましたが、午前9時に前白根山を通過出来なければ奥白根山へは向かわないと決めてました。もう途中で9時のリミットは間に合わないなとわかったので、ペースを落として本日の山頂は前白根山と決めました。
10:43前白根山到着。いやぁー掛かったなぁ。夏道だと2時間30分程で着いちゃうのに多少装備重量が重いとはいえ約6時間でっせ(笑)途中で先行してもらったのでその後のルートファインディングは不要になったから大分楽させてもらったけどパウダーの急登ってホント登れないのね、参りました。でも今度はパウダーをワカンで再チャレンジしてみたいです。
カップ麺を食いながらD-STARで雲取山のサイタマKM117局を何度かコールしてみたけど中々繋がらない。あっちも苦労してるみたいだなぁ…とりあえず12時頃にまた呼んでみれば良いかな。
天気はピーカンだが待っている間時折風が吹いて寒いので風裏で待機。スコップもツェルトもあるので雪洞でも掘って遊ぼうかと思ったら山頂は風で雪が飛ばされて無かった(+_+)
お昼頃に雲取山のサイタマKM117局と無事交信完了。やはりどえらい積雪でかなり難儀しているとの事、お昼でも山頂には届かず途中から呼んできてくれた。お疲れ様です。
さて十分楽しんだし12:16分下山開始。
写真凄いでしょ、腰のチョークバッグにカメラを入れてたんだけど、ラッセルしていて腰まで埋まった時にカメラも雪没してしまってずっと凍って使えなかったり、レンズに雪がついて拭けずにそのまま撮影してこんな写真なんです。だからあんまり写真撮りませんでした(^^ゞ
あとスノーシューって下りの時、踵に重心持ってくると滑って転ぶのね、だから前爪が効くように前から突っ込むようにしないとダメで歩きにくかった。やっぱスノーシューは緩斜面だな。
それと購入したのは22インチなんだけど今回のパウダースノーだと思っていたよりも潜る印象。急登での取り回しを考えて22インチをチョイスしたけど、パウダーの急登を登れないのなら緩斜面での浮力を考えて25インチにした方が良かった。これ以上雪が締まればワカンでも十分と言う事になるので、スノーシューは新雪の緩斜面用。22も25インチも大して重さが変わらないので25インチが良いと思う。
あとライトニングアッセントはベルトの数が多くて付けたり外したりする場合とっても面倒。ライトニングアクシスの方が簡単そう。あと前爪の多いEvoシリーズの方が登るんじゃないかな、今度試してみたいな。
まぁでもこれでスノーシューも大体わかった、何でもやってみないとね。
14:43分無事下山完了。
トレースが殆ど直登だったから下りも大変だった。
でも楽しかった、やっぱ雪はいい。
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コメント
お疲れ様でした。当日はこちらも雪が深く難儀いたしました。また寒いところお待たせしてスイマセンでした。
風が強いところのようで雪のある場所・ない場所の差が激しいですね。こういう場所は苦手です。
以前ご一緒した縞枯山などは急登をスノーシューで登っている方もいますが、下が圧雪されているからできるんですよね。さすがにパウダースノーだとどうにもならないですね。
どうせ沈むならスノーシューよりはるかに軽いワカンで、取り回しよく脚力頼みで突っ込んでいくのが手っ取り早いのかも知れませんね。大変お疲れ様でした。
投稿: サイタマKM117 | 2014年2月15日 (土) 16:44
>サイタマKM117さん
豪雪の雲取山もお疲れ様でした。ヤマレコや山渓でも話題になってましたね^^。
こちらの雪はサラサラパウダーで吹き溜まりには存分に積もっておりました。
なのでスノーシューとアイゼンは3回ほど付け外ししました。
今回はパウダーでのスノーシュー実験なので奥白根の山頂には届きませんでしたが、目的は果たせました。
スノーシューかワカンかの選択は多くの方のテーマだと思いますが、雪質・山容によって変わってくるので一概に言えないと言う事。
ただ今回の場合はワカンの方が登坂能力があり、装着していられる時間が長かったのは間違いないです。
投稿: チバKX56 | 2014年2月16日 (日) 12:10