« 2013夏・飯豊連峰 | トップページ | 日光白根山(湯元) »

2013年8月31日 (土)

地形図印刷3

P8310063

以前から地形図印刷の記事はと書いてきましたが、今回はその第三弾!今更ですが、無料地図ソフトの王様カシミール3Dでの地形図印刷です。以前は印刷地図が綺麗じゃないとか、縮尺がいい加減だとか色々言ったかもしれませんが、ちゃんと設定をしてみると意外とそうでもない事がわかりました。

もうバージョンアップする気が無さそうなPic○Trekも、けっこうな金額になってしまったTrekkingMapEdit○rもPCからアンインストールしました。

たまにしか山に行かないハイカーにはやはり無料ソフトが一番ですね。


3d09まずは表示の設定です。印刷する地形図には「緯経線・補助線・磁北線」ルートとしてGPSの軌跡も盛り込みます。ちょっと盛り沢山で場合によっては見辛くなるかもしれませんが、そこは各自カラーや太さ等を変更してみて下さい。

3d01最初に全般、全部にチェックを入れます。この設定によって誤差に対しての変化があるのか全く不明です。

3d02磁北線の間隔は緯度40分、経度40秒にすると線が繋がりますし、磁北線の間がほぼ1kmになるので距離が読みやすくなります。

3d03緯線経線の間隔は各1分。地図読みに邪魔にならないようなカラーを選んで頂くと良いでしょう。あと分かり易いように線種は実線で線幅は2を選びました。

3d04緯線経線の補助線も入れます。間隔は10秒、線種は破線、線幅は1を選びました。これによりGPSの座標さえわかれば大体の場所を地形図に落とせます。

3d05次に印刷時の設定に入ります。多くの場合、予め印刷したい箇所を範囲選択して印刷しますが、A4の用紙にキッチリ合わせようと思うとこの範囲選択がとても面倒なので、もっと簡単に画面中心に印刷したい場所を表示させる方法をとります。地形図を綺麗に印刷する為に地図は「電子国土」縮尺は9000を選択し表示のズームは1/2、画面の大きいPCをお持ちの方は縮尺4500でも構いません。重要なのは印刷したい場所周辺をスクロールして一度くまなく表示させる事です。(印刷したい場所が画面に入りきっていなくても問題ありません、ちゃんとA4用紙分印刷されます。)

3d06さて、次にここで荒業です。印刷全般タブで「縮尺を指定して印刷」項目で「数値で指定」にチェックを入れ「1:24500」と指定します。この24500を指定すると磁北線の間隔が限りなく1kmになるのでお勧め数値なのですが、緯経線の間隔には多少誤差があります。1kmでホンの0.何ミリです。但しこれは関東地域の印刷での結果なので他の地域はわかりませんし、プリンターによっても違う結果になるとか全くの不明です。ただ実際にはここまでの精度は必要ありませんし問題は無いと思われます。気分の問題です(笑)お暇な方は24500から前後してもっと追い込んでみても良いでしょう。

※追記。24400だったかも知れません、ちょっとやってみてください(^^ゞ

3d07緯線・経線タブでは、フォントや文字の大きさの設定と、数値の表示間隔の設定ができます。ここも老眼度合いによって各自設定されて下さい。補助線の数字まで印刷するとうるさくなるのでお勧めしません、線は数えればわかります。

3d08

最後は印刷前にプレビューして、目的の地形図がちゃんと読み込まれているか確認します。読まれていない場合は再度スクロールして、問題なければ印刷します。

どうでしょう?必要十分な地形図が印刷されたと思います。
カシミール3Dは多機能すぎて使い方が難しい等の声も聞きますが、一度設定だけしてしまえば次から簡単に無料で印刷できます。今まで色々な地形図印刷ソフトや方法を試してきましたが、無料であるなら結局はこれが一番な気がします。

こんな素晴らしいソフトを無料で利用させて頂ける事に感謝いたします。

|

« 2013夏・飯豊連峰 | トップページ | 日光白根山(湯元) »

山歩き」カテゴリの記事

山道具」カテゴリの記事

GPS」カテゴリの記事

コメント

 カシミールは複雑すぎて最低限の使い方しかしてないのですが、こんな使い方もあるんですね。最近は同じ山ばかりで、地形図で照合するようなところには行ってないのですが、やはり詳細な地形図はあったほうがいいですね。
 これだと磁北線も正確に書けますね。どうも面倒なので、普通に地形図を印刷して、その場所の偏差をみて赤ペンで引いてしまいます^^。
 この地形図印刷シリーズも完結でしょうか。

投稿: サイタマKM117 | 2013年9月 1日 (日) 17:13

>サイタマKM117さん

そもそも最初はカシミールで地形図印刷を始めたのですが、当時はこの設定をしなかったので縮尺が合っていなかったり印刷が荒かったんです。
それで色々ソフトを試しましたが、カシミールでここまで出来るなら有料ソフトは不要ですね。
また新たなソフトが出るかもしれませんし完結かどうか不明です^^。

投稿: チバKX56 | 2013年9月 1日 (日) 18:11

この記事へのコメントは終了しました。

« 2013夏・飯豊連峰 | トップページ | 日光白根山(湯元) »