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2013年7月29日 (月)

SV2013 岩手山

P7270009

待ちに待った無線イベントSV2013ですが、今年は天候が悪い。
特に今回は低気圧が次々にやってきたかと思えば、週末には日本海に低気圧が居座ってしまい、北から南から湿った空気を吸い込んで各地に記録的な豪雨を降らしまくる始末・・・特に東北地方は酷かった。

こんな状態で山岳移動はどうなの?って感じでしたが、注意して観察しているとやはり夏山のセオリー通り午前中は割りと安定した様子がうかがえるので、とりあえず現地に行ってみようと土曜日の早朝自宅を出発した。

写真は登山者用の無料駐車場から目的の岩手山、山頂外輪の右端が2038m最高地点の薬師岳。

岩手山は今回で二回目になるが、2010年の秋オンで訪れた際にとても気に入った山。今年7月の山開きには行ってみようかと思ったけど平日の為仕事で行けなかった事もあり、どうしても登りたくなってしまったのだ。

岩手県に入ってから、道中高速で恐ろしい豪雨に見舞われて視界は前方の車だけ、道路は川になり80km/hでも時折ハイドロプレーニングしてしまうコンディション。無理せずみんな60km/hまで落として雨をやり過ごします。この時まさかこの雨が山で降るのか?と思ったけど電光表示された風速は0m、この雨はここで降り続く雨なんだなと思った。

雨が止んでからは岩手県という事もあり、頭の中であまちゃんのテーマ曲が永遠とリフレインされていた。

P7270010前回は柳沢コースで登ったけど、今回は北側の焼き走りコースです。予定では12時ごろ登り始めようと思っていたところ、忘れ物をしてしまって1時間ちょい出発が遅れてしまい、結局歩き出したのは13:36分。コースタイムは色々だけど小屋まで4時間以上は掛かるみたいなので下手すると暗くなるかも(^^ゞ八幡平市観光協会こちらにPDFのMAPがあったので地形図と一緒に持って行きました。

出発時は天気もまぁまぁでしたが、1時間も歩くとしとしとと雨が降ってきて、深い森の中に心地良い雨音が響き渡る。とりあえずカッパはまだいいかな。

途中、多分地元山岳会の方と思われる方とすれ違ったので、道の状況や小屋の情報をお聞きした。雨が心配だと伝えると「あー全然平気、降ったり止んだりだし問題ないよ」との事。あれだけ大雨が降り続いているのに道も心配なし!頑丈なんだなこの山。思えば溶岩砂岩砂礫のコース、凄い水はけが良いみたい。だから水場がないんだな(^_^;)

P727001217:55分、なんとか明るいうちに平笠不動避難小屋へ到着。雨脚が強くなったタイミングでカッパフル装備すると同時にヘッドライト装着、邪魔なカメラは仕舞ってしまったので途中の写真がありません!このコースの核心部と思われるコマクサロード、傾斜はさほどでもないが1km以上直線で永遠と登り続ける砂礫のアリ地獄。雨で湿っていたから多少はマシだけど乾燥してたらたまんないだろうな。道脇にはコマクサの大群落が励ましてくれているけど緩い傾斜がボディーブローのように効いてきてたまらんです。そもそも水場が無いので持ってきた3リッターの水も重かった(^_^;)晴れてたらO-MDと三脚も持って来ようと思ってたけどやらなくて良かった。結局水は3リッターでギリギリだったし・・・。これ以上重かったら到着時刻は暗くなってました。

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小屋から見える山頂と唯一見渡せる東方向の眺望、コンパスを当てなかったのでなんの山が見えてるのかわかりません。

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こじんまりとした小屋は綺麗にされていて小便器と分かれたトイレもあります。到着時に一箇所窓が全開だったので雨が吹き込んで一部濡れていましたが、当局が1人宿泊するので良かったです。夜中に今まで山で経験した事無い大雨が降ったので、窓が開いていたら床上浸水だったかもしれません(笑)

早めの晩飯を食べた後にワンセグ観たりしてノンビリしましたが、長旅の疲れもあり直ぐに就寝。シュラフはモンベルULSS#3を持って来たけど暑くて掛け布団にしただけ。夜の雨はホント凄かったけど小屋が頑丈なので安心して寝れました。

翌朝4時起床。朝飯を食べた後5:00出発、山頂へ向かいます。

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山頂へ向かう途中に小屋を撮影。特徴的な巨石があったりといい場所にありますね。

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5:42分小屋から42分で山頂へ到着です。山頂碑が前回来た時と向きが逆のようですね。

到着時は雨も降っていなかったので写真を撮ったりスマホで各局の移動状況を確認しました。その後CBでCQを出しますが全くの空振り、耳を澄ましてワッチするも誰も聴こえません。

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そうこうしている間に分厚い雲が押し寄せてきて一気に包まれてしまいました。風も強くなり山頂は暴風雨に・・・。無線の方は7時頃からポツポツ運用局が増え始めたのでお声掛け。最初に北斗市からはこだてGT44局とGwで交信頂く、どうやらコンディションが上がっているらしく沢山声が掛かっている様子。その後岩手県奥州市種山高原からいわてAA169局、岩泉町安家森からいわてDE69局と交信頂く。

D-STARでは北岳移動のサイタマKM117局とD-RPT経由で交信。直接繋がらないものかとデジタルシンプレックスとFMでチャレンジするが全くのノーメリット。しかし早い時間にこちらから美ヶ原のD-RPTへ山掛けしてみるとURが帰って来たのでもしや?のチャレンジでしたが不発に終わります。その後確認の為もう一度美ヶ原へアクセスを試みますが今度は八戸が開くようになって設定違いのRPT?が帰って来ちゃいました(^^ゞ

どうやら朝一は可能性があったけどホンの少しの時間でコンディションが変わってしまったようです。

この間は既に暴風雨の中でマイクは喋っている最中に水没してしまうし、87Rのスピーカーも水没してしまって音が変わってしまいました。山頂の暴風は予測していたので3シーズンのゴアカッパではなく、冬季用ハードシェルを着用していたので滞在はなんら問題なかったのですが、もう雨でログも記入出来なくなったので運用は断念。最後にご無沙汰していたサイタマAB960局へお声掛けして運用場所を伺うと堂平山ではなく吉見町の土手とのこと、Es交信でした^^。

山頂からはひとチャンネルに5~6局入れ混じっていて大混信状態、もうこなると高所から運用する必要もなくなるのでパッキングして7:46分下山開始(早っ!)

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再度平笠不動避難小屋へ寄り二回目の朝食を食べてしまいました^^。その間小屋の中で87Rのアンテナを伸ばすとEsがギンギンに入感、これまたお久しぶりのオオサカRB25局が聴こえてきたので試しにお声掛けすると一発ピックアップして頂く。その後もキャンプでアイボールしたばかりのナガノAA601局が美ヶ原から運用されていたので同じく小屋内から交信頂く。

外は雨が降っているけど木造小屋なら快適にEs運用が出来てFBだなぁと思ったけどここは岩手県、明日は仕事だし帰らなければならないので後ろ髪ひかれつつ9:00に下山開始。

帰りこそコマクサロードの撮影を!と思ったけどシェルのポケットに入れていたカメラは完全結露してしまって使用不能・・・またもや撮影できませんでした。後で気が付いたけどスマホがあったのでそれで写せば良かったです、残念。

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11:53分下山完了。

近くにある焼き走りの湯へ寄ってから帰路へ。

この焼き走りコースの登山道は割りと広めなのでついつい飛ばし気味になりますが夏は無理、もう体温が上がってのぼせてしまいます。水分の摂取量も増えて、残りの水が足りなくなりそうだったのでペースダウンして体温下げました(^^ゞ結局持って行った3リッターの水は到着寸前に飲み干してしまってゼロに・・・。(もちろん食事でも消費してます)

前回の米山登山でも2.5リットルが無くなったし、何だか体脂肪増えてから摂取量も増えた気がします(笑)

今回は悪天候もありごく短時間な運用でしたが、やっぱり山は楽しいです。今回は小屋も貸切だし、歩く時間帯も他の人と逆なので、ひと山貸切って遊んできた感じがして大満足の山行でした。

SV参加各局お疲れ様、交信頂いた各局もありがとうございました。

追記

D-STAR交信:とうきょうHY26局 ヨコハマFUR98局 ログに付けなかったので記入漏れでした(^^ゞ交信ありがとうございました。

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コメント

 東北遠征お疲れ様でした。2,000mちょいでもここら周辺とは景色が違いますね。ここまで展望がよく周囲を見渡せる山は、そうそうないと思います。前回記事も読み返しましたが、コースもあれこれあって近くにあれば楽しい山ですね。
 今年のSVは地域によっては無線どころではなかったと思いますし、東北方面も悪天候のところが多かったと思います。ここはGWも延びそうな場所ですので、秋の天候が安定しているときに行ってみたい気がしますが、いくらなんでも遠いですね。

投稿: サイタマKM117 | 2013年8月 1日 (木) 23:13

>サイタマKM117さん

岩手山は独立峰に近い山ですので眺めは最高です。
登山コースも2千ちょっとの山にしては登り応えもありますし小屋も充実しているのでとても楽しめます。
ただやはり夏は天候が変わりやすいので、2千クラスだともろ雨雲の中に入ってしまいますね(^^ゞ
位置的には北海道も北陸も射程圏内ですし秋ならかなり楽しめると思います。
でも仰るようにちと遠いですね、そうそう何度も行ける山ではないです。
また秋も何処か登って楽しみましょう♪

投稿: チバKX56 | 2013年8月 2日 (金) 00:02

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