冨士山運用
数日前から登山道の開通情報をチェックしていた所、登山日の7月3日に正式開通していたのは吉田ルートのみ。2日の夜、冨士スバルライン5合目駐車場で429局と待ち合わせ、出発時の朝まで仮眠。小屋の予約からスケジュール等、全てのプランを429局にお任せしていたので、出発時刻を聞くと朝3時との事・・・ちょっと早いなぁと思ったが、ゆっくり歩くのでそうなったらしい。429局は一昨年も冨士山運用をしている経験者だが、今回の登山はその時以来なので多めに時間を取っていた。
予定通り3時に起床するが、当局がお湯を沸かしたりトイレへ行ったりともたもたしてしまい、出発したのは大幅に遅れて4時12分・・・大変失礼しました(^^ゞ
ヘッドライト装備で歩き出すも、直ぐに明るくなり本日のご来光。
ゆっくり歩くとの事だったので、調子に乗った当局はICB-770と水2.5リッター、三脚セットに若干の冬装備を詰め込みザック重量15kgで行ってみる事にする。429局と一緒に山歩きするのは初めてだが、前回の山歩きが一昨年との事で大丈夫なのだろうか?でも山は歩いていないが、数ヶ月前から定期的に水泳をして体重もかなり絞ったらしく足取りが軽い。結構良いペースで歩くので、ザックを重くした当局は少し後悔する(^^ゞ
気温も段々高くなり、防寒スタートした429局が1枚脱ぐとの事でしばし休憩。このとき日光男体山と、日光白根山2座を歩く予定のとうきょうMF33局と特小北関東RPTで交信。どうやら頑張っている様子。暫く歩くと429局の足取りが重くなり、ついには「調子悪いから先に行ってて」との事、更に「駄目そうだったら下山します」とまで・・・大丈夫かなぁ。
暫く停滞していたが、暖機を完了した当局も調子を崩しそうだったので、お言葉に甘えて先に行く事にした。
別々に歩き始めてから、時折429局と特小で連絡を取り合う。どうやら体調は回復傾向で、交信がある毎に元気になっていくのがわかる。しかし最長で標高差300m程差が広がったので、当局はペースを落としながら小屋がある度休憩^^。久しぶりに山歩きする429局は、まだ暖機状態じゃなかっただけで快調に飛ばしてきている様子。
やけに長い8合目を歩き、本8合目だっただろうか?さすがに疲れてきたので、ザックを下ろしどっぷり休憩を取ろうと特小で429局を呼び出し現在地を聞くと何故か同じ小屋の名前を言う・・・え?と思ったが、なんと直ぐ隣に居るじゃありませんか!!!マジでびっくりした!標高差300mは離れたのにいつの間にか追いつかれましたよ(^^ゞいやぁホント凄い。
合流してから一緒に山頂を目指すが、429局が早いんです、もう当局はけっこう疲れてきてペースが上がらず後ろを歩く事に(^^ゞ
そして吉田口の山頂が近づくにつれ天候は悪化!強風が吹き荒れ砂や小石が飛んでくる。
でも10時53分、何とか吉田口山頂へ到着!6時間41分掛かりました(^^ゞ平均5時間位のコースでしょうが、まぁこんなもんでしょ、満足満足^^。記念撮影を終えて、とりあえず剣ヶ峰方向へ歩いてみるが、小屋の無くなった辺りに行くと、あまりの強風で体ごと飛ばされそうになる。しかも人工物がないと視界は5m程しかなく気温は4℃。この状況で剣ヶ峰を目指すのは命に関わると判断し、予定していたお鉢巡りと剣ヶ峰は断念。小屋の前の岩積みの隙間で細々運用する事にした。
最初は岩積みの外にリグを設置したが、強風で自立せず、写真のような位置まで下げて運用。強力な混信の隙間をかいくぐって各局にお声掛け頂きました。
当局がCB運用している間、429局は特小でCQ。しかし業務混信で思うように運用できず、更に強風でどんどん体温が奪われていく。当局が昼食の為一旦QRTして429局にCB運用を勧めるが、手がかじかむのと寒さで口が回らないとの事・・・お互いベースとミドルレイヤーは夏山使用のスケスケだったので確かに寒い。当局だけダウンを追加し、ゴアのウインドストッパーを着用していたのでまだ我慢できる。一応装備には冬用のベース&ミドルレイヤーも所持していたので429局に着てもらおうとも考えたが、一度裸にならないとならないし、そこまでして運用する事も無いだろうと13時30分予約した8.5合目御来光館へ向けて下山開始。
写真は登山時撮影。
30分で御来光館へ到着。チェックインを済ましゆっくりと休む事にした。
御来光館は頂上小屋を除けばルート上一番高い場所にあり、山頂で御来光を拝む人達には絶好の小屋。余談ですが、布団の薄さも一番だと思います(笑)
当初の予定では山頂に16時まで滞在し、即小屋へ入る為に予約しました。
夜にも小屋前で運用するつもりでしたが、変わらず強風と雨模様だったので429局が短時間運用しただけとなりました。ご待機局がいらっしゃいましたら大変失礼致しました。
翌早朝は強い雨が降っていましたが、次第に晴れ間が出てきて、雲はまだ風にあおられながらも切れ目から山中湖を見せてくれたりと素晴らしい眺望です。写真に写っている女性は、429局にシャッターマンを頼まれた方なのでちょこっと使わせて頂きました^^。
山頂を見上げても晴れているので、一応429局に「もう一回登る?」と聞いてみましたが却下(^^ゞまぁまた来ればいいし、再度登った所で帰りが遅くなり、中央道で地獄の渋滞にハマってしまうので7時40分下山開始。
何度も振り返り「いいなぁいいなぁ」と思いながら歩きます。
それにしても吉田ルートの冨士登山、3割は外国人じゃなかろうかと思うほど多国籍。もう装備もなにも普段着と薄っぺらな靴でよく登ってきます。中にはチャーリーズエンジェルかい!と見間違えるようなホットパンツルックでアンヨ丸出しの3人組の女性外国人、写真を取るたびモデルのようなポージングでした。見てるこっちも思わずニヤリとしてしまいます^^。
日本の若者もカップルで普段着や、中にはコンビニ袋に飲み物とお弁当だけ持って登って来ます。出発前、装備を悩みまくったのがアホらしくなるほど・・・。でも吉田ルートは小屋だらけなので、お金だけあればカッパも売っているし大丈夫なんでしょう(^^ゞ
マナーも凄くて、まるでGメンの様に横一列で登ってきたり、コース上ど真ん中に座り込んで休憩したり、一番驚いたのは真ん中に寝てましたから凄いです。今回コースは開通はしたけれど、登下山道が一緒なのですれ違いなどでも時間が掛かってしまいました。
帰りもゆっくり歩いて11時10分下山完了!一人だと黙々と飛ばして下りてきてしまうけど、二人でノンビリ歩く方が体への負担も少なくて良いですね^^。
お昼ごはんには、河口湖畔で名物のほうとうを食べて帰途につきました。初めての冨士登山でしたが、他のコースも歩いてみたいし、是非とも山頂からの雲海を見てみたい。そして最高峰の剣ヶ峰3776mを踏まなければなりません。
また必ず登りにきます^^。
同行してくれたチバHI429局、交信各局皆様ありがとう御座いました。
(ログはアップするのをサボってしまったので、後日順番にアップします)
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コメント
こんばんは!!
やはり開通当初の富士山はまだまだ冬景色ですね!!
今月11日または17日にSVの下見に行こうと思っておりますが、昼でもインナーダウン必要ですね!! 新兵器のファイントラックのレイヤーも試してきます。
白山岳は立ち入り禁止なんでしょうかね・・・。
投稿: とうきょうAK252 | 2010年7月 6日 (火) 01:11
う~ん、標高差300mをまくるってすごいですよ。普通じゃ考えられないなあ^^。
吉田口って小屋がたくさんあるので、休憩のタイミングが難しいです。ましてや一度歩くと、あまり休憩をとらないで歩き続けるタイプのKXさんには向いてないかも・・・。
かなり長時間山頂にいたのですね。ちょっとびっくりしました。
投稿: サイタマKM117 | 2010年7月 6日 (火) 01:24
>とうきょうAK252さん
うわっ!風呂入って寝ようと思ったらコメントありでビックリ(^^ゞ
天候が崩れなければダウンも不要だと思いますが、重いものじゃないので持って行っても良いですね。
白山岳はどうかわかりませんが、情報によるとお鉢も回れるし、須走も富士宮も登れるみたいです。
一応通行止めとなってますが、問題ないそうです。
次週は大丈夫なのでは?
ファイントラックは当局も多用しています、快適でお気に入りです^^。
投稿: チバKX56 | 2010年7月 6日 (火) 01:35
>サイタマKM117さん
仰るとおり、すっかり休憩癖が付いてしまいペースは落ちるばかりでした。
429局に聞くと同じペースで登ってきたそうで、結局は当局のペースががた落ちしたという事でしょう(笑)
吉田口は金だけ持っていけば大丈夫らしいですね(^^ゞ
山頂では運用の他に凧揚げもしていたので割と長い時間居ました。
投稿: チバKX56 | 2010年7月 6日 (火) 01:41
いろいろとお世話になり、ありがとうございました。
翌日も登ればよかったなと今になって後悔しております。
楽しみはとっておきましょう(笑)
投稿: チバHI429 | 2010年7月 6日 (火) 20:01
>チバHI429さん
この度は準備段階から色々お世話になりました。お蔭様で行って登るだけと楽々でした^^。
登頂日の天気は残念でしたがまた行けば良いわけですし、予定を変更するとろくな事が無いですから正解です。
また一緒に行きましょう♪
投稿: チバKX56 | 2010年7月 6日 (火) 20:13
読んで思い出しました^^。そういえば富士山って外国人が多いんですよね。皆軽装で凄いなあと感心しています。
そういえば富士山は普通の登山者じゃない人^^も多いのでたまげることが多いです。結構とんでもない奴も多くて参りますねー。なんか気が滅入りますね。
次はいつですかね?
投稿: サイタマKM117 | 2010年7月 6日 (火) 22:33
>サイタマKM117さん
フジヤマは特別なのでしょうね、当局も韓流ドラマを観ていたら済州島の漢拏山に登りたくなりましたし(^^ゞ
富士山再登山は晴れそうな日を狙ってまた行きたいです。
投稿: チバKX56 | 2010年7月 6日 (火) 23:08
今日、この記事を知り、お昼休みに食い入るように読んでいました。とっても寒そうで、厳しい登山でしたね。
視界5m、気温4度、手がかじかみ、舌が回らない。この状況では、私だったら無線運用は諦めちゃいます。
しかし、翌日の景色は素晴らしいですね。この景色を見ちゃうと、また登りたくなってしまいますね。
この雲海の下で各局が待機してくれていると思うとワクワクします。
山を登る時は、ペースが合わないので一人が良いと思っていますが、悪天候の怖い時と、素晴らしい景色に感動を分かち合う時は、一人じゃない方がいいですね!
投稿: カナガワHR17 | 2010年7月27日 (火) 18:49
>カナガワHR17さん
ペースをなるべく合わせる様に荷物を重くして行きましたが、結局後半は429局が早かったです(^^ゞ
やっぱり足は楽なペースで歩くようになってますので、重量で調整しましたが、重くなればキツくなるのは当然ですね。
翌日の天気は良かったですが、楽しみはまた次回にとっておきます。
富士山は何度登っても飽きない山の感じがしました、またいつかチャレンジしてみたいと思います。
それから本日偶然にも貴局から暑中お見舞いが届きました!富士山から投函していただいたのですね。
これは嬉しいです、富士山のスタンプが押印してあって良いですね^^。
本当にありがとうございました♪
投稿: チバKX56 | 2010年7月27日 (火) 23:11